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水道メーターはいつ交換するべき?基本知識と有効期限について
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水道メーターはいつ交換するべき?基本知識と有効期限について

2025.04.04

  • 設備改修工事
  • 水道メーター交換

水道メーターの基本知識、有効期限について詳しく知りたい方必見です。水道メーターの基本知識から公設と私設の違い、有効期限の確認方法などを解説します。交換義務違反のリスクや悪徳業者の見分け方についても情報を載せています。

水道メーターの基本知識

水道メーターは、家庭や施設で使用される水の量を正確に計測するための装置です。水道料金の算出や水資源の管理において欠かせない重要な役割を担っています。

水道メーターの種類

水道メーターには大きく分けて公設水道メーターと私設水道メーターの2種類があります。

種類特徴設置場所
公設水道メーター (親メーター)・地方自治体や水道局などの水道事業者が設置・管理 ・設置、交換、検定などは水道事業者の責任において行われる ・このメーターの使用量に基づいて水道料金の請求が来る ・戸建て住宅、住居に使用しているマンション・アパートなど各家庭や施設の入り口や敷地内に設置
私設水道メーター (子メーター)・オーナー所有のビルなど ・建物内の各部屋ごとの使用量を測るためのメーター ・通常、共用の親メーターの水道料金をもとに、子メーターの値で部屋ごとに精算施設内や個別の場所に設置

水道メーターの公設と私設の違い

水道メーターには公設水道メーターと私設水道メーターの2種類が存在します。これらは設置や管理の主体、費用負担、使用目的などによって異なります。

公設水道メーターとは

公設水道メーターは、水道事業者が設置・管理する水道メーターです。一般家庭や公共施設など、広く水道サービスが提供される場所に設置されます。公設水道メーターは公共の水道インフラの一部として運用されており、水道料金の算出や維持管理は主に水道局が担当します。

私設水道メーターとは

私設水道メーターは、ビル等のオーナーさん各個人が設置した水道メーターです。特定の用途や施設において、公設水道メーターでは対応しきれないニーズに応えるために使用されます。

公設水道メーターのメリットとデメリット

公設水道メーターの主なメリットは、水道事業者による一元管理が可能な点です。これにより、維持管理の手間が軽減され、安定した水供給が期待できます。一般的な使用に適している一方、特殊な水利用(工場、農業、冷却水システムなど)やカスタマイズには柔軟に対応しずらいことがデメリットとしてあげられます。

私設水道メーターのメリットとデメリット

私設水道メーターのメリットは、設置者が自由にカスタマイズ可能な点です。特定の用途に合わせた精密な計測や特殊な水質管理が可能であり、柔軟な運用ができます。また、各部屋・テナントごとの水使用量を正確に把握する事ができるため、一律請求するよりも公平に使った分だけ請求でき、入居者の不満やトラブルを防ぎやすいこともあげられます。

デメリットとしては、私設水道メーターが法定計量器でない場合、入居者に正確な請求ができないとして、トラブルになるリスクや、管理者側でメーターの購入、設置、定期点検、故障対応が櫃ようなど、維持管理にかかる手間やコストがかかることが挙げられます。

法定計量器とは、国によって定められた、取引や証明に使うために検定を受けた計量器のことです。水道メーター、ガスメーター、タクシーメーターなどが該当します。法定計量器には「基準適合証印または検定証印」が付いていて、一定の期間ごとに定期検定が義務付けられています。

水道メーターの有効期限とは

水道メーターは、水道利用量を正確に計測するために設置されており、その有効期限(検定有効期間)は計量法により定められています。有効期限を迎えると、メーターの計測精度が低下する可能性があり、検定マークが有効期間内のものを使用しなければなりません。

水道メーターの有効期限の基準

水道メーターの有効期限は8年です。

有効期限の確認方法

水道メーターには有効期限が設定されており、この期限内にメーターの交換を実施する必要があります。

メーターの蓋の裏に貼ってあるシールや、メーターに付いている封印玉に、メーターの有効期限が記載されています。

水道メーター有効期限

有効期限が過ぎたメーターを使い続けた場合の罰則

期限切れの水道メーターを使用し続けると、以下のリスクがあります。

法的罰則(計量法 第172条)
・計量法第172条により、6ヵ月以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金に処され、またこれを併科されます。

経済的リスク
・メーターの性能劣化により、居住者から回収した水道料金と比べて、管理者が水道事業者(水道局)へ支払う金額の方が高額になる可能性があります。

水道メーターの交換工事は誰が行う?

公設水道メーター私設水道メーター
設置・管理・交換対応水道事業者(地方自治体・水道局)ビルなど建物のオーナー、管理会社
費用無料(各家庭等で交換費用が発生しない)管理者負担
 有効期限内に水道事業者が自動で交換対応自主的な管理・交換が必要。有効期限内に交換しなければ、法的・金銭的リスクが発生

水道局と偽った悪徳業者に要注意

水道メーターの交換時期や手続きに関する情報を求める際、一見信頼できそうな業者に出会うことがあります。

しかし、中には水道局を装った悪徳業者や水道メーター交換を口実に不正な請求や粗悪な施工を行う悪徳業者が存在し、高額な料金を請求してくるケースも報告されています。

よくある手口

  • 水道局職員と偽り、「水道メーターに不具合があったので修理しました。修理代をお支払いください」として高額な費用を請求される
  • 水道局職員と偽り、「水道料金の集金に来ました」と訪問し、水道料金を請求される
  • 「期限切れだと罰金になります!すぐに交換工事が必要です」と不安をあおってくる
  • 異常に高額な見積りを出してくる
  • 法定計量器でないメーターを取り付ける
  • 公的な資格・登録がない事業者

被害を防ぐためのポイント

  • 公式ウェブサイトや電話番号を確認:水道局の公式情報を基に連絡を取るよう心掛けましょう。
  • 身分証明書の確認:水道局の職員や委託業者は、必ず身分証明書を携帯しています。訪問があった際には、身分証の提示を求めてください。
  • 不審な連絡には応じない:突然の連絡や訪問には慎重になり、直接水道局に確認することが重要です。
  • 複数の事業者に見積もりをとり、契約書や領収書を必ず受け取る:すべての取引において正式な書類の発行を求めましょう。
  • 第三者の意見を求める:疑わしい場合は、水道局のサービスセンターや消費者センター、警察に相談しましょう。

まとめ

今回の記事では、水道メーターの交換について詳しく解説しました。

水道メーターの交換は、正確な水道料金の計算と安全な水利用を確保するために重要です。有効期限を定期的に確認し、期限内に交換を行うことで、無駄な費用やトラブルを防ぐことができます。交換費用を抑えるためには、信頼できる業者を選ぶことがポイントです。ただし、悪徳業者には十分注意し、安全に交換を進めましょう。 是非、今回の記事を参考に水道メーターの有効期限を確認してみてください。

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