
給水ポンプユニットの更新・受水槽の維持管理不要!直結直圧給水方式への切替で安心&コスト削減
都内マンション 様
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ご依頼の経緯
東京都にある3階建てマンションのオーナー様より、「給水ポンプユニットまわりの配管が劣化しているので修理してほしい」と管理会社様を通じてご依頼をいただきました。
現地下見の結果、受水槽手前の管と受水槽先の配管が直接つながっている“クロスコネクション”が確認されました。クロスコネクションは逆流による水質汚染を引き起こす恐れがあり、水道法で禁止されている接続方式です。
オーナー様は「ポンプが故障しても受水槽手前の赤いバルブを開ければ断水しないので便利」とお考えでしたが、東京都水道局の資料をもとに違法性と危険性をご説明し、直結直圧給水方式への切替をご提案しました。

クロスコネクションの問題点
クロスコネクションとは、水道管と他の配管系統が誤って直接接続される状態を指します。
- 断水時などに逆流防止装置がなければ、汚染された水が水道管へ逆流する危険があります
- その結果、周辺住宅にまで汚染水が流入する可能性があります
- 実際に農薬や井戸水が逆流して事故につながった事例も報告されています
安全な水を守るため、東京都でも継続的に調査・是正が行われています。
直結直圧給水方式切替工事とは?
受水槽やポンプを使わず、水道本管から直接各戸に水を届ける方式です。
給水方式の変更工事|直結増圧給水方式と直結直圧給水方式の違いについて
受水槽方式では、給水ポンプユニット交換(約150〜200万円/10〜15年ごと)や受水槽交換(約300〜400万円)など、故障や劣化などに対応する維持管理費用が必要となりますが、水道本管から直接各戸に給水する直結直圧給水方式では給水ポンプユニットや受水槽自体が必要ありません。
メリット
- 給水ポンプ・受水槽の更新費用が不要になり、大幅なコスト削減
- 排水管の圧力を利用するため、給水ポンプ作動にかかっていた電気代を削減
- 給水ポンプ故障による断水リスクが解消
- 受水槽の点検・清掃・塗装など定期的な維持管理も不要
- 受水槽を経由しないため、常に新鮮で安全な水を水道本管から各戸へ供給可能
- 受水槽のスペースが不要なため、敷地を有効活用できる
※留意点として、事故や災害時に貯留機能がないため断水することがあります。
オーナー様にもご納得いただき、切替工事を行うことになりました。
工事のポイント
今回の工事は約2週間(1/23〜2/4)わたり実施しました。
- 水道局との事前確認・増径工事
- アスファルト掘削 → 配管更新・増径
- 新規バルブ・逆止弁・バイパスユニット設置
- 各戸(3階建)に吸排気弁を設置
- 既存受水槽・ポンプユニット撤去 → アスファルト復旧
- 水道局に申請
断水は1日のみ(9:00〜17:00)。居住者様への影響も最小限に抑えました。
施工後の効果
- 設備がシンプルになり、将来の更新・維持管理コストを大幅削減
- 安全な直結給水方式により、水質事故のリスクを回避
- 居住者様も安心して水道を利用できる環境が実現
まとめ
クロスコネクションは便利に見えても違法であり、重大な水質事故を招く危険があります。
当社では、現地調査から法令を踏まえた最適なご提案までワンストップで対応いたします。
「受水槽や給水ポンプの維持管理費用が気になる」「水質の安全性を高めたい」など、ぜひお気軽にご相談ください。