事例・お客様の声
学校プールの着色に関する水質検査対応
水質検査・分析/各種環境分析

学校プールの着色に関する水質検査対応

東京都 学校 様

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  • 水質分析
東京都 学校 様

お客様の課題

東京都内の学校様より、「プールの水が緑色に見えるようだ」とのご相談をいただきました。プールは夏前に修繕工事を行ったばかりで、夏季に他校の生徒も利用するようになった際、上記の指摘があったとのことです。学校様としては、藻の繁殖が原因ではないことを検査で確認したいというご要望のもと、当社に水質検査のご依頼をいただきました。

アムコンからのご提案・解決策

藻類の繁殖には、水中に含まれる栄養塩類の量が大きく影響します。中でも亜硝酸態窒素(NO₂⁻)は藻の栄養源となる成分のひとつであり、その濃度を調べることで、藻が繁殖しやすい環境かどうかを判断できます。 亜硝酸態窒素は、アンモニアが分解される途中に一時的に生成される物質で、通常はすぐに硝酸態窒素へと変化します。しかし、水質が悪化していたり、バクテリアの働きが不十分な場合には水中に残りやすくなり、藻類が利用しやすい状態になります。したがって、その濃度が高いと藻の繁殖リスクも高まるため、着色原因の調査には重要な指標となります。

結果

今回の分析結果では、亜硝酸態窒素は検出下限値未満であり、栄養塩類の濃度が極めて低い状態でした。このことから、藻の繁殖による着色の可能性は低いと判断し、お客様には「藻の影響とは考えにくい」という見解をお伝えしました。

当社では、お客様のご懸念や目的に合わせて、適切な検査項目の選定と専門的な知見に基づいたご報告を行っております。水質に関する疑問や懸念、お困りごとがありましたら、ぜひご相談ください。専門の分析技術者が、検査項目のご相談から分析、検査結果報告書の作成まで一貫して対応いたします。

導入いただいた製品/サービス/検査メニュー