事例・お客様の声
異物検査(デジタルマイクロスコープ検査)で浮遊物の正体を特定
水質検査・分析/各種環境分析

異物検査(デジタルマイクロスコープ検査)で浮遊物の正体を特定

東京都 複合ビル 様

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  • デジタルマイクロスコープ検査
東京都 複合ビル 様

お客様の課題

東京都内の複合ビルの管理会社様より、雨水槽に白い浮遊物が多数見られるとのご相談をいただきました。この雨水は処理後に雑用水として再利用されており、雑用水受水槽にも一部沈殿物が確認されていました。管理会社様からは、浮遊物や沈殿物の正体を調べ、原因を明らかにしたいとのご依頼がありました。

アムコンからのご提案・解決策

雨水槽と雑用水受水槽の水を採取し、以下の手順で外観観察試験を行いました。

デジタルマイクロスコープによる観察

浮遊物や沈殿物を観察したところ、雨水槽のサンプルは、球形の細胞のような構造が確認されました。雑用水受水槽では、厚みのある部分では見られなかったものの、薄い部分で同様の細胞状構造が認められました。

顕微鏡(400倍)による高倍率観察

より詳細な確認のため顕微鏡観察を行ったところ、雨水槽・雑用水受水槽のいずれにおいても、細胞のような構造が密集している様子が見られたほか、糸状細菌のような構造も確認されました。

結果

両槽の異物には細胞状の構造が認められることから、植物プランクトンである可能性が高いと判断しました。調査結果をご報告したことで、管理会社様は浮遊物の正体を把握でき、今後の維持管理のご検討に役立てていただくことができました。

上記事例のような雨水槽、雑用水受水槽の異物検査のほか、水道水や浴槽水などの異物検査もお任せください。水道の蛇口から水と一緒に出てくる異物は、貯水槽清掃会社様や建物の管理会社様にとって設備の老朽化のサインの場合があります。

外観観察試験だけでなく、目的に応じて燃焼試験、定量試験、成分分析試験も可能です。異物でお困りのお客様は、ぜひご相談ください。

導入いただいた製品/サービス/検査メニュー