特長ADVANTAGES
-
目詰まりしない
セルフクリーニング機構 -
低濃度汚泥も脱水可能(TS 0.5%〜)
-
ロングライフ設計で交換部品コストを大幅に低減
-
筒内閉塞せず
広範な汚泥に適応可能 -
節水・省電力
-
簡単操作・簡単メンテナンス
目詰まりしないセルフクリーニング機構
固定リングと上下に動く可動リングを隙間を保って交互に積層した濾過体に、汚泥の搬送と圧密を担うスクリューを2本通した構造です。外部シャフトで可動リングが駆動し、濾過体の隙間を清掃するため、目詰まりを起こさないセルフクリーニング機構。目詰まり防止のための洗浄水も、他方式の脱水機と比べてごく少量です。
筒内閉塞せず広範な汚泥に適用可能
濾過体内で2本のスクリューがそれぞれ内側に向かって回転し、スクリューの羽が詰まりやすい物質を砕きながら汚泥を搬送します。繊維状物質や無機分の多い汚泥でも詰まりにくく、安定した脱水性能を発揮します。
省電力動作・節水設計
省電力動作
ヴァルートデュオ™の濾過部を回転するスクリューは、1分間に約2~4回転という極低速で動作するため、電力消費が極めて少なく経済的です。ドライ処理量1トンを処理するのに必要な電力消費量を比較すると、遠心脱水機より約65%と大幅に削減できます。
節水設計
ヴァルートデュオ™は独自のセルフクリーニング機構で濾過体の目詰まりを防止するため、目詰まり防止のために大量の洗浄水を使用することがありません。同処理量のベルトプレス脱水機と比較した場合、洗浄水量約1/38、スクリュープレス脱水機との比較でも約1/4です。
ロングライフ設計で交換部品コストを大幅に低減
ヴァルートデュオ™は、可動リングやスクリューなど消耗部品同士の接触を防ぐため、外部シャフトでリングを駆動。消耗部品寿命が飛躍的に延びたことで、当社従来モデルに比べて交換部品コストが大幅に低減しました。また、長期に渡って高い脱水性能を維持できるようになりました。
低濃度汚泥も脱水可能
濃縮と脱水の2つの工程を1つの濾過体で処理する一体構造のため、TS0.5%程度の低濃度汚泥でも、前段に濃縮設備を設けず直接投入が可能です。濃縮設備と貯留設備の建設コスト・運転コストを削減できるほか、好気性汚泥を脱水するため臭気が軽減します。
また、余剰汚泥中のリンを効率よく脱水ケーキ側に回収できるため、排水処理にリンが戻ることによる負荷が軽減します。
ヴァルートデュオ™の仕組み
処理プロセスPROCESS FLOW
-
01
インラインミキサー
配管内に搭載されたインラインミキサーで汚泥と高分子凝集剤を反応させます。 -
02
凝集混和タンク
凝集させた汚泥と高分子凝集剤を攪拌混合し、ヴァルートデュオ™に適したフロックを形成します。 -
03
シリンダーユニット
汚泥は前段の濃縮部で濃縮され、後段の脱水部で内圧を高めて脱水します。 -
04
脱水ケーキ排出口
背圧版によって出口側から更に圧力が加わり、含水率85%以下の脱水ケーキを排出します。